疳の虫

日本では昔から、よく夜泣きをしたり、ぐずり続ける赤ちゃんのことを、
疳の虫がいる、とか、疳が強い、という言い方をします。
「疳の虫」または「癇の虫」とも言います。

 

赤ちゃんのカラダの中には疳の虫がいて、
その虫がいるせいで赤ちゃんが精神的に落ち着かない、
またはその虫が悪さをして、赤ちゃんに癇癪を起こさせる、という考えのものです。
「この子は疳が強いから、虫をとった方がいい」なんて言いますよね?
大人でも機嫌の悪い時には、「虫の居所が悪い」なんて言い方もしますし。

 

ですがもちろん、疳の虫」なんていうものは、実在しません。

 

しかしこのように、赤ちゃんの夜泣きを架空の虫のせいにして、
「うちの子は悪くないよ。悪いのは疳の虫だよ。」
ということにしたいのでしょうね。
いわば「親心」です。
夜泣きを鎮める薬にも堂々と、
「夜泣き、疳の虫に効きます」と表示してあるくらいですから。。。

 

実際、疳の虫封じ」のお寺もありますよね。
手のひらを塩でもんだ後に、爪の先から白い糸が出てくる。
同じく手のひらに墨で字を書いて息を吹きかける、または洗い流す。
そうすることで、疳の虫をカラダの外に出す、というのです。

 

しかし、この「疳の虫」という考え方は、日本固有のものです
諸外国にはありません。
もっともそれらの国々は日本に比べて、赤ちゃんの夜泣きを、
それほど深刻な問題だとは受け止めていないのですが。

 

日本では、夜泣きと言えば疳の虫、というくらいに、
なじみのある(?)ポピュラーなものです。
いわば日本の「夜泣き文化」がつくったもの、とも言えるのではないでしょうか?



 

 

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